街場の成熟論
内田 樹
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
なぜ複雑な話は「複雑なまま」扱ったほうがよいのか。権力者支配の国で上昇志向に駆られた人の振る舞い。人からの採点を待つ「被査定マインド」をやめる。ものごとは原理よりも「程度の問題」で考える。子どもたちを歓待し、承認し、祝福する大切さ…etc.親切、品位、勇気…失われゆく徳目を明らかにし、市民的成熟へといざなう本。
感想やレビュー
同じことを何度も言ってるなぁと思う反面、何についていうかが少しずつ変わっていき、とにかく面白い。踏み越えちゃいけない線の話だとかストーリーが世界を滅ぼすの話だとか。意識高い系や安倍首相の襲撃事件の話、小田嶋隆。 フェミニストと売春婦の話のとこは納得できないとこもあったけど、体の声を聞くということを売春婦のの方に言ったらどうなるだろうと、あくまで内田樹さんの考えというより当事者の研究に焦点を当てたらどうなるのだろう、と興味が湧いた。