予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン·アリエリー/熊谷 淳子
早川書房
作品紹介、あらすじ
「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」-。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない!行動経済学ブームに火をつけたベストセラーの文庫版。
感想やレビュー
ここ最近読んだ本で、一番面白かった 人間がいかに不合理に動いているかを学ぶことができた 個人的に面白かったのは、性的興奮は人の理性を著しく低下させることだ。性的興奮をイメージして選択した場合と実際に性的興奮状態で選択した結果は全く異なる。不貞行為など起こさないためには、まずはそういう状況を作らないことだ また無料と書かれていると、人は遠慮することがわかった。同じチョコを無料と一円で配る場合、1円の方がたくさん配られた。無料であると社会規範が適応され遠慮するが、値段が設定されると市場規範になるためビジネスライクに安くたくさん買うという心理が働く。 また彼女とのデートでデート代を話題に挙げると、市場規範に頭が切り替わってしまうため関係を保つためにも良くない。自分の経験でもそれは感じた。 とても面白かったため、もう一度読みたい
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