こどもの一生
中島らも
集英社
作品紹介、あらすじ
瀬戸内海の小島をレジャーランドにするためにヘリを飛ばし下見に来た男二人は、セラピー施設に治療のためと称して入院し一週間を過ごすことになった。しかしすでにそこには女二人、男一人の患者ークライアントがいた。五人は投薬と催眠術を使った治療で、こども時代へと意識は遡る。三分の二は笑いに溢れ、最後の三分の一は恐怖に引きつる。鬼才・中島らもが遺した超B級ホラー小説。
感想やレビュー
中島らも「こどもの一生」読了。 ずいぶん昔に舞台で見た「こどもの一生」たしか吉田鋼太郎とか出てたはず。みっちゃん役だったかな。ネットで調べると谷原章介がかっちゃん役だったかと驚き。 本小説はその舞台用の脚本を中島らもが小説版に仕上げたもの。 中島らもは20代の頃にはまって読み漁ったなあ。ずっと小説一辺倒だった自分が初めてエッセイ集というのに手を出した人かもしれない。そしてああコピーライターというものにもなってみたいなと思わせてもらった人。 最後に本人後書きがあるのもうれしい。久しぶりにらもさんに会えたよ。 本人後書きにもある通りこの作品は超B級ホラー。特に後半のピンポーンからはジェットコースター並みに話が進む。 舞台も大好きだったけど、小説版もやっぱ好きだなあ。 ああ、ガダラの豚も読みたくなってきた。