江ノ島西浦写真館
三上延
光文社
作品紹介、あらすじ
江ノ島の路地の奥、ひっそりとした入り江に佇む「江ノ島西浦写真館」。百年間営業を続けたその写真館は、館主の死により幕を閉じた。過去のある出来事から写真家の夢を諦めていた孫の桂木繭は、祖母の遺品整理のため写真館を訪れる。そこには注文したまま誰も受け取りに来ない、とごか歪な「未渡し写真」の詰まった缶があった。繭は写真を受け取りに来た青年・真鳥と共に、写真の謎を解き、注文主に返していくがー。
感想やレビュー
社会人となった主人公が、亡くなった祖母の遺品整理のために写真館に訪れる。カメラをやめてしまった大学時代の出来事と、現像した写真を返却するうちに出会う人たちと向き合う物語。