水を縫う
寺地 はるな
集英社
作品紹介、あらすじ
手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている高校一年生の清澄。一方、結婚を控えた姉の水青は、かわいいものや華やかな場が苦手だ。そんな彼女のために、清澄はウェディングドレスを手作りすると宣言するが、母・さつ子からは反対されてー。「男なのに」「女らしく」「母親/父親だから」。そんな言葉に立ち止まったことのあるすべての人へ贈る、清々しい家族小説。第9回河合隼雄物語賞受賞作。
感想やレビュー
なけそうやった。
近年よく聞かれる性差別を柔らかに否定し、それに伴う何が嫌なのか、何が納得できないかを上手く言語化していた。日本固有の根強い問題ではあるが一人一人声を上げていく大切さを感じた。
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