白昼の悪魔
アガサ・クリスティ/鳴海四郎
早川書房
作品紹介、あらすじ
地中海の平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は突如破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客のなかにいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが…難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた。
感想やレビュー
1986年 1930年代の話 日本だと昭和9年 .ポアロ(私立探偵) 含め 島にあるジョリーロジャーホテルに 休暇で泊まっている滞在客達 雑談から始まる ( 日焼けすると毛が濃くなるとか.. 今時の若者は..とか 船酔いは背骨に関係ある..とか その当時の噂話..面白かった) 登場人物は多い .アリーナ.マーシャル 後妻業のような女 → 入江で殺される .ケネス.マーシャル大尉 アリーナの夫 .リンダ.マーシャル ケネスの娘 (アリーナの義娘) .パトリック. レッドファン と .エミリーブルースター がアリーナの死体 みつける (独身の成功者) パトリック と アリーナは不倫関係 .クリスチン.レッドファン パトリックの妻 潔癖で弱い感じの人 .ロザモンド.ダーンリ (ドレス店経営) 洗練されていて聡明 かなり終わりの方まで 犯人が誰か全然わからなかった リンダが自殺未遂 (自分が殺したという手紙残して) このままリンダが犯人で 終わるのか... と思ったあたりから急展開 連続殺人事件だったことが ポアロによって暴かれる 最初の雑談から 人物達を観察していたポアロ パズルのピース(人物や事象)をはめていって 絵を完成させる(犯人特定) 静かな感じで終わるのか.. と思いきや 「ーすなわち お前だ」 と犯人を名指し 急展開で.. 最後の謎解きは面白かった