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黄色いダイアモンド

黄色いダイアモンド

木原 音瀬/鳩屋タマ

リブレ

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作品紹介、あらすじ

幼い頃走るのも泳ぐのも速かった勇は邦彦の憧れだった。だが成長するにつれ落ちこぼれていった勇は悪い仲間とつるむようになる。そんな勇を叱っては真っ当な道へ戻そうとしていた邦彦は、突然勇から結婚すると言われる。本当の勇をわかってくれる優しい女性と二人の間に生まれた子供。その時邦彦は自分のこの執着が『恋』だということに気づいてしまった。だがこの想いは胸に秘めたまま終わるはずだったが…。勇の息子、俊一視点の「歯が痛い」、その後の書き下ろし「十年愛」も収録。

感想やレビュー

#木原音瀬 #黄色いダイアモンド 2000年初版 2021年再版 昔の本をふと急に読み返したくなった。 木原先生の洗礼を受けた、初期作品です。 若い頃はロマンス小説系ばかり拾い読みしていた時期なので、木原先生の萌とは遠いBLと、なんとなく疎遠になってしまった。 痛さと愛しさのハイブリッド、今更ならが好きというか面白い…!まだ恐る恐るなので、断言できませんが、年齢を重ねると好みは少しずつ変わっていく…。カフェオレからブラックに落ち着くみたいなものかも。 *********************************************** ♡感想♡ 表題作「黄色いダイアモンド」の勇と邦彦カプも好きだけれど、「歯が痛い」の中学生になった俊一視点のお話で涙腺崩壊。イジメに腹が立ってしんど過ぎて、胸が痛い…。思春期に中卒の父親の勇に対する劣等感に悩んだり、庇ってくれた同級生にも腹が立ったり俊一の心理描写は繊細だけど、はたしてBLなのか…。でも勇も俊一もお互いが、駄目な所を包み込む優しさが、やっぱり親子だなぁ!と感動しました。 パッカー車とか昔の私は見向きもしなかったはす。生活を支えるエッシェンシャルワーカーの有難みに頭が下がります。 「月に笑う」「吸血鬼と愉快な仲間たち」は既読です。フォロワーさんおすすめの本も読んでみたいと思います。

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