人新世の「資本論」
斎藤 幸平
集英社
作品紹介、あらすじ
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。
感想やレビュー
脱成長の資本主義は空想主義 =成長をやめよう、では資本の論理に勝てず、資本主義が継続する ➡資本主義の本質である階級、私的所有に切り込む必要がある。 技術への期待により、新たな社会システムを構想することが無くなっている 水や空気などのコモンズ(公共資産)を、資本主義の下で私的財産にすると、資本家には都合が良いが、利用者には不利益 ➡資本主義の欠点 働き続けなければ生活できない現代の労働者は奴隷 住宅ローンや、ブランド品の欲求によって奴隷化は一段と進む ➡奴隷化による長時間労働は資本家に好都合
1
含蓄がある
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