フェルメールの憂鬱
望月 諒子
新潮社
作品紹介、あらすじ
未発見のフェルメール作品『ニンフと聖女』がスイスで見つかった。その直後ニューヨークのメトロポリタン美術館からフェルメールの代表作『少女』が強奪され、日本人に買い取られたという情報が流れる。2枚の絵をめぐり絡み合うさまざまな思惑と、周到に張り巡らされていく幾重もの罠。天才詐欺師、悪徳画商、宗教団体教祖ーくせ者たちによる騙し合いに勝利して、最後に絵を手にするのは!?
感想やレビュー
アートミステリとしては、感動を与えてくれる原田マハ作品に対し、スリリングなコンゲームを味わうなら望月諒子作品、というイメージ。フェルメール絵画が題材になっいるが、その存在自体が謎の多いものであり、アートミステリにもってこいなテーマなのだろう。 新潮文庫版はフェルメール作品の口絵が豊富についており、とても親切(^o^)