インテリジェンス都市・江戸 江戸幕府の政治と情報システム
藤田覚
朝日新聞出版
作品紹介、あらすじ
江戸幕府は全国各地へ派遣した「密偵」を通じて天皇・朝廷や大名家(藩)、旗本・御家人の情報、民意の動向を内密に収集した。「鎖国」といいながら朝鮮・琉球との国交、中国・オランダとの貿易、蝦夷地での交易など内外の情報も独占的に入手した。その収集、伝達、分析プロセスは?謎とされてきた隠密活動の全体像がついに明らかになる!
感想やレビュー
御庭番、目付、普請など、情報収集幕臣の仕組み。オランダ、中国からの外交情報。風説書の存在。情報を集めて政策決定するのは、いつの世も同じ。 本としては、おもしろかった。マニアックに走りすぎず、ライトで読みやすい。江戸の町のインテリジェンスというよりは、江戸時代のインテリジェンスという感じ。江戸に全情報が集まっているといえばそれまでだが。