戦争体験と経営者
立石 泰則
岩波書店
作品紹介、あらすじ
戦地に赴き、戦後は経営者として活躍し、地位と名声を築いた人たちがいる。彼らの若き頃の苛烈な「戦争体験」は、その後の生き方や企業観、経営手法に、どのような影響を及ぼしたのか。企業取材歴四十年のノンフィクション作家が、取材の過程で出会った経営者たちの肉声をふり返りながら考える。
感想やレビュー
たまたま古本屋ざんで見つけた本。タイトルが気になり、立ち読みして購入。戦争体験をしているかどうかは、その後の人生、考え方に大きな影響を与えている。母親は、被爆者の看護にあたった。戦争はこりごりだと言った。長崎に原爆が落とされた時、父親は大村の海軍基地にいた。ソ連に対して、苛立ったとき、戦争でやっつけたらいいと言っていた。父親は、上官に基地の外に出るなと強く厳命されたらしい。 父親の戦争体験は、亡くなった祖母を原爆瓦礫の中で、燃やした時なのだろうか。