ハッとする言葉の紡ぎ方 コピーライターが教える31の理論
堤 藤成
祥伝社
作品紹介、あらすじ
言葉を紡ぐと、道は開ける。メール、LINE、企画書、会議、プレゼン…。私たちは日々、言葉を紡いで生きている。しかし、自分の思いをうまく言語化できずに、もどかしさを感じている人も多いのではないだろうか。本書は、コピーライターとして数々の賞を受賞し、現在はオランダと日本を拠点にクリエイティブ活動を行なっている著者が、言葉を紡ぐ楽しさを解説するもの。「言葉は思考を紡ぎ、行動を紡ぎ、習慣を紡ぎ、人格を紡ぎ、運命を紡ぐ」と著者は言う。著者の経験や古今東西の名コピーとともに解説する31の理論を読めば、運命を切り開くあなただけの言葉が見つかるだろう。
感想やレビュー
コピーライターは、人々をハッとさせる言葉を瞬間的に閃いたり、無尽蔵にアイデアがわいたりする人だと漠然と思っていたが、それは間違いだった。厳密に言えば間違いではなく、それをなんの努力もなしにしていると考えていたのが間違いだった。それが可能になるまでに膨大なインプットと終わりなき思索、日常のどんな些細な事物でも常識を疑い、その背景を考えて仮想を立て調べ尽くす、そういった日々を送っているからこそ人々の心を打つ一文を生み出せるのだと感じた。