春、バーニーズで
吉田 修一
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
妻と幼い息子を連れた筒井は、むかし一緒に暮らしていたその人と、偶然バーニーズで再会する。懐かしいその人は、まだ学生らしき若い男の服を選んでいた。日常のふとしたときに流れ出す、選ばなかったもうひとつの時間。デビュー作「最後の息子」の主人公のその後が、精緻な文章で綴られる連作短篇集。
感想やレビュー
最後の息子の続編というが、オカマと暮らしたことがあるという設定のみが関連している感じ。それより、『楽園』のラスト、 『あの日のように不慮の事故やダイヤの乱れがないかぎり』とは、愛する人を事故で失ったことを表しているのではないだろうか?値段の感想が、全くそれに触れていないのが気になった。
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