死にたい夜にかぎって
爪 切男
扶桑社
作品紹介、あらすじ
「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」-憧れのクラスメイトに指摘された少年は、その日を境にうまく笑えなくなった。“悲劇のようで喜劇な人生”を切なくもユーモア溢れる筆致で綴る作家・爪切男のデビュー作。出会い系サイトに生きる車椅子の女、カルト宗教を信仰する女、新宿で唾を売る女etc.幼くして母に捨てられた少年は、さまざまな女性たちとの出会いを通じ、少しずつ笑顔を取り戻していく。
感想やレビュー
愛が深い、どれだけ理不尽で過酷な目にあわされようが決して彼女を見放さない。逆境や苦境をまあそんなこともあるか、じゃあこう考えれば楽かと捉える懐の深さに脱帽したり、笑ったり、