らいかさんの感想、レビュー
横田順彌「平成古書奇談」読了。 横田順彌さんは何か一冊読んだ覚えがあるのだが なんだったかなあ。 さて今回の小説は古書にまつわる連作短編。 連作短編は好きな方なのだが、 うーーん、これはちょっと自分には合わなかったなあ。なんだろ。本のあらすじにもある通りいろんな短編のなかにSF、ホラー、ファンタジーの要素が散りばめられてるんだけど、特にこのホラーが唐突すぎておいおいおいってなっちゃった。 このホラーの話だけでも外した方が良かったのではないかな。全体的にほんわかした暖かい感じなのにこれだけが特に浮いている。 あと連作短編というと短編が続く中に全体を通したテーマみたいなのが大体の場合あるんだけど、この作品にはなかったのがもひとつハマらない理由だったかな。ううむ。なんか惜しい。 全体としては嫌いじゃないのになあ。