からくり写楽
野口 卓
新潮社
作品紹介、あらすじ
謎の絵師を、さらなる謎で包んでしまえー。前代未聞の密談から、「写楽」売出しの大仕掛けは始まった…。一つ、正体は決して知られてはならない。二つ、噂を流し影武者を作れ。三つ、御公儀に一泡吹かせるべし。江戸っ子の意地をかけ、蔦屋重三郎が動く。かくして「写楽」はデビューした。だが感づいた者がいた。危機一髪の尾行、想定外の事態。どうなる写楽。
感想やレビュー
写楽の正体の謎解きではなく、正体は最初から開示しておいて人気を博してから姿を消すまでの曲折を描いたところが新しい。