ぼっけえ、きょうてえ
岩井志麻子
角川書店
作品紹介、あらすじ
血と汚辱にまみれた地獄道…。今宵、女郎が語り明かす驚愕の寝物語。第6回日本ホラー小説大賞受賞作。
感想やレビュー
こ…こわい。。 とはいえ怪奇現象だけではなく、生きている人間のほうが怖いよね、という感じ。 そして怪奇というのは人の心に棲みついた、理性の届かない暗い部分が具現化したものかもしれないと思う。生きているときに浄化できなかったもやもやしたものが成仏できずに現世をさまよっているのか、それとも現世を生きている人間の心に巣くうドロドロしたものがそういったものを呼び寄せるのか。作品の舞台である明治時代も、今の時代も人が悩み、そのなかでも人々の営みがあり、そこに恨みや怒りが生まれて人の理性をなくしてしまうところは同じだった。
1
牛が可哀想だった
ネタバレを読む
返却期間が来てしまい最初の物語までしか読み終わらなかったのですが、不気味な物語でした…。 子供を産んだすぐ後に読んでしまったので、赤ちゃんを産んで棄てるという記述の所が読んでいて辛くなりました…。 でもそれよりも、あのヒョウの格好してバンバン下ネタ言っている方がこれを書いたの…?ということが驚きでした。 人は本当に見かけによらないなぁ、と…。