スタッフロール
深緑 野分
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
戦後ハリウッドの映画界でもがき、爪痕を残そうと奮闘した特殊造形師・マチルダ。脚光を浴びながら、自身の才能を信じ切れず葛藤する、現代ロンドンのCGクリエイター・ヴィヴィアン。CGの嵐が吹き荒れるなか、映画に魅せられた2人の魂が、時を越えて共鳴する。特殊効果の“魔法”によって、“夢”を生み出すことに人生を賭した2人の女性クリエイター。その愛と真実の物語。
感想やレビュー
手作り感が温かみを感じさせる特殊造形からCG技術に変わってきたことで、映画から離れてしまった自分と、登場人物たちの思惑を重ね合わせて読む事ができた。映画作成技術の変遷には言いたいことがあるが、本作でなんとなくその辺を匂わせている感じがしたけどどうだろうか。