福家警部補の再訪
大倉崇裕
東京創元社
作品紹介、あらすじ
しがない探偵から転身し上昇気流に乗った警備会社社長、一世一代の大芝居を自作自演する脚本家、天才肌の相棒と袂を分かち再出発を目論む漫才師、フィギュア造型力がもたらす禍福に翻弄される玩具企画会社社長ー犯人側から語られる犯行の経緯と実際。対するは、善意の第三者をして「あんなんに狙われたら、犯人もたまらんで」と言わしめる福家警部補。百戦不殆のシリーズ第二集。
感想やレビュー
2013年7月文庫 ・マックス豪事件 ・失われた灯 ・相棒 ・プロジェクトブルー の4つの話 倒叙形式のミステリー 福家警部補2冊目 シリーズ2冊目なので 福家警部補に対する 信頼感が余計増していて 面白かった どの犯人も切れ者で その上をいく警部補 追い詰められた犯人全員が 潔いいところも (言い訳したり ごねたり 襲いかかってきたりしないところ) 気持ちよくて良かった 解説に主人公である刑事が 「何を思い何を 感じているのかは 一切書かない 視点はその刑事を 傍から見ている第三者のものにする こうして生まれたのが福家警部補です」 とありここが自分が 面白いと感じるところだな と思った