マリアビートル
伊坂 幸太郎
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯するーー。小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点！
感想やレビュー
運が悪い天道虫(七尾)、トーマス好きの檸檬と文学好きの蜜柑、子どもを殺されかけた木村、子どもを殺しかけた王子、その他にスズメバチ、鈴木、槿、マリア。新幹線の中で繰り広げられるそれぞれの目的がリンクするとき、彼らの駆け引きがコミカル且つ緊迫感満載に書かれている。 登場人物のほとんどが殺し屋なので全員恐ろしいんだけど、一人ひとりクセが強すぎて憎めない。ただ、王子のような少年が存在したらと思うとぞっとする。個人的には七尾、檸檬、蜜柑、木村のお父さんがすき。でもみんな好きだな〜。
天道虫、蜜柑、檸檬、王子、木村、木村の両親たちによる新幹線の中での戦い。
