虹の歯ブラシ 上木らいち発散
早坂 吝
講談社
作品紹介、あらすじ
援交探偵・上木らいちが住む高級マンションの自室には、曜日ごとに通ってくる固定客用に虹色の歯ブラシが揃えられている。現場に女性の胸部の死斑変化を記録したカラーコピーが残されていた事件、セックス教団の教祖が密室で殺害された事件…エロい難事件の数々を、らいちがロジックで鮮やかに解き明かす!
感想やレビュー
第2弾です。曜日ごとにお客さんが変わる主人公の娼婦らいち。それぞれの曜日ごとのお客さんたちとのエピソードが書かれた短編集です。殺人事件なども起こります。新興宗教の館やオフィスでの破廉恥な死体の謎などバラエティーに富んでいてどれも読みごたえがあり面白かったのですが、最後にらいち自身のお話で、今までの短編に突拍子もなく出てきていた謎の太字部分の意味が分かる仕掛けになっています。斬新で面白かったです。
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