しつこく わるい食べもの
千早 茜
集英社
作品紹介、あらすじ
悪党たちの食卓に憧れ、断捨離にあらがって炊飯器を擁護し、要らぬ助言に噛みつき、よく腹を下す。そんな偏屈でめんどくさい食いしん坊作家の自由な日常は、否応なくコロナ禍に侵食されていく。それでもー。自由の意味さえ変化してしまう世界で、大切なものや好きな時間は変わらないと確認し、愛する食に救われる日々。北澤平祐氏の挿画も多数収録した、異色の食エッセイ集シリーズ第2弾!
感想やレビュー
11/7読み終わり。コロナ禍の中でのエッセイ。食のことだけではなく、毎日味噌汁を作って欲しいという漫画メゾン一刻のプロポーズの件から、ジェンダーに関する千早さんの考えや、旅行先から帰るとまず自分が作った味噌汁が飲みたいということ、好きな音楽グループなど、このエッセイから千早さんの好きなもの情報を色々得ようとしている私…。このシリーズのエッセイの中では、一番「こりずに」が好きだったな。