屋烏
乙川優三郎
講談社
作品紹介、あらすじ
勘定奉行だった父が政変に巻き込まれ惨殺されて以来、一家の大黒柱となって幼い弟を育てあげた揺枝。気がつけば、婚期はとうに過ぎていた。ふとしたきっかけで、彼女は顔に傷のあるならず者に恋心を抱いてしまうのだが。武家の宿命を背負った揺枝に訪れた初恋を清冽に描く表題作ほか全五編の時代小説集。
感想やレビュー
弟を育て家督をつがせるため、じぶんの若さを犠牲にして、家督を継がせ父の無念を張らし終わった、その虚しさにあるとき、巡りあいそいとげることになる。報われりる苦労に温かなきもちになる