星降り山荘の殺人
倉知淳
講談社
作品紹介、あらすじ
雪に閉ざされた山荘。ある夜、そこに集められたUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など、一癖も二癖もある人物たち。交通が遮断され、電気も電話も通じていない陸の孤島で次々と起きる殺人事件…。果たして犯人は誰なのか!?あくまでもフェアに、読者に真っ向勝負を挑む本格長編推理。
感想やレビュー
1996年刊行 何冊かこの型のミステリー小説 を読んできたせいか 場が整いだすと ワクワクする様になってきた この本で言えば キャンプ場について コテージの部屋割り出てきたあたりから.. (最初のページに登場人物の 名前と職業が載っている 職業がスターウォッチャーの星園詩郎 〜こういうタレントやコメンテーターはいそう この人が書いたこういう本もありそう) この小説は一塊ごとの最初 四角の枠中に 太字で箇条書き風の説明が載っている ..議事録のみたいに.. .主要人物が出揃う .後の被害者も犯人も無論この中にいる のような それから話が始まるので 頭の中がスッキリ整理され理解しやすい 場面づつ話が進む紙芝居にも似ていると思った 「クローズドサークルミステリー」 この型のあるミステリーは凄く好き 最初にこの型を作った"アガサ”とかは 凄い人だと思う 沢山のオマージュ本あるけれど この型の中でどれだけ面白くできるか 作家さんの特徴でていて面白い (塗り絵にどんな色つけるかはその人次第) この"型“なしの小説 またはオリジナルの小説は かなりの有段者じゃないと 面白くないと気づいた 好き→勧善懲悪 歴史系ノンフィクション 異世界.. 嫌い→イヤミス 気持ちや解釈ぐるぐる巡る話 (「ふつう」と「ふつうじゃない」とか 「少数派」と「多数派」にわけて ぐちぐちいう感じの話..そもそも 「ふつう」や「少数派」てどうわけて いるのか? 対立させて一つも意思決定出来なく させてるだけのような不愉快な感情が湧く 自分の中の"良い悪い“の感情に照らして 行動できなかったら 何もしていない人と見た目には同じ 相手が嫌がろうが迷惑がろうが (極端な話)行動してこそ価値があると思う 社会の中で人と関わって 生活しているのだから 「善悪の基準あるのが当たり前」だと思う 自分の中の価値観は 小学生くらいで身につけたシンプルな 善悪がいいと思う 自分が心から納得しやすいから.. だから子供の時の教えとても大切 子供に変な教育や価値観植えつけないでほしい 眠くなる→恋愛 BL.. 選ばない→いじめや虐待等の かわいそうな主人公に 共感するような話 マイノリティの人達が どんな酷い目にあって 「ふつう」の人が無意識に 加担しているみたいな話 自分が(大切な家族親友含む) 幸せになる為に時間を優先的に 使いたいので 何処にいるのかわからない 顔の知らない人達に共感して 悩み増やさないために.. 目の前で苦しんだり怪我していれば 勿論助けますが.. 本は楽しみで読みたいので こういう本は 買わないし 読まない 本のわかりやすいところに どのジャンルとか わかりやすく書かれていたり 色分けされていたら 選びやすいのにと思った この小説の犯人は行き当たりばったりで その都度悪知恵が働き うまい嘘をつく 善良な人に「何があっても驚くな」的な ことを言って犯人推理の時 反論させないようにし 罪をなすりつける そのことに対して何の躊躇もない 文中に何度も 外見が美しいことが書かれているが 中身はクズだ 「星降り山荘の殺人事件」は 登場人物も面白く 文も笑えてボリュームもあり マトリクス的に話が進んで 凄く面白かった (今まで読んだ中 この型の話の中で一番くらいに..)