被差別部落に生まれて
黒川 みどり
岩波書店
作品紹介、あらすじ
戦後を代表する冤罪事件「狭山事件」。被差別部落に生まれた、ただそれだけの理由で石川一雄は殺人犯として逮捕された。貧困ゆえの無学に苦しんだ生い立ち、三二年に及ぶ獄中生活と部落問題への眼ざめ、仮出獄後も続く無罪を勝ち取るための闘いーその半生を辿りながら、部落差別が冤罪を生み出したことを明らかにする。
感想やレビュー
本川町に古いビルにある本屋さんに、久しぶりに行った。棚を覗いていると気になっていた本を見つけ購入。この本をレジに持って行くと、「子どもの時に学校で習ったので、懐かしくて仕入れました。」と言われた。「県内の東部ですか」と、そこから話をしていくと、三原の学校で、年に3回ぐらいあったそうだ。 内容は、石川一雄さん、つれあいさん、昔から付き合いのある埼玉県の解放同盟の役員の方からの聞き取りかわ中心。等身大の一雄さんの話が印象的だった。読みやすい。けど、内容の深い話でした。