東京⼤学の先⽣伝授 ⽂系のためのめっちゃやさしい ⼈⼯知能
松原 仁
ニュートンプレス
作品紹介、あらすじ
はじめて学ぶ人でも、どんどん楽しく読める!知識ゼロから読める超入門書!
感想やレビュー
所要時間:4時間 目 次:第1章 これがAIだ 1 今、社会でAIが大活躍している 2 AIに仕事を奪われる 3 AIはとても賢いコンピューター 4 AIは2度のブームと冬の時代を経て開花した 5 AIの新時代を拓いたディープラーニング 第2章 AIの革新的技術 ディープラーニング 1 AIに知能をもたらす「機械学習」と「ディープラーニング」 2 AIは自ら学習して賢くなる 3 ディープラーニングは、脳の神経細胞がお手本 4 人が脳がものを認識する仕組み 5 AIが画像を認識する仕組みは、人間の脳ほぼ同じ 6 AIは情報ごとに「重み」をつける 7 AIは、ものの情報を自分で見つけ出す 8 耳に長い猫を猫と判定させるには 9 AIは人間よりも賢くなる 第3章 人間社会を一新するAI 1 AIは標識の識別が得意 2 自動運転車のレベルは6段階 3 AIの思考回路は人間では解読できない 4 自動運転車も「認知・判断・操作」をしている 5 自動運転車の認知能力は自律型と協調型の2種類 6 自律型の自動運転は既に可能?! 7 自動運転車は渋滞しない 8 眠気感知で居眠り運転を撲滅 9 自動運転のバスやタクシーが始動 10 AIは美容室の予約をしてくれる 11 AIは意味から音声を推測する 12 音声アシスタントAIは、会話から使える機能を探る 13 おもてなしのできるAI 14 ディープラーニングで、翻訳制度がアップ 15 AIは行間が読めない 16 どんな環境でも言語でもOKなAIは実現する? 17 会話ができるAIの壁は常識の取得 18 急速に進歩する医療AI 19 AIでがんを見つけ出せ 20 AIが脳の画像から異常を発見 21 医療用AIの学習は、量も質も大事 22 話し方の特徴から精神疾患の有無を審査 23 手術の腕前をAIが客観的に審査 24 患者に適当ながん治療を提案してくれるAI 25 医師と連携する「AIドクター」 26 薬に使えそうな物質を提案「創薬AI」 27 将棋・囲碁・チェスの最強AI「アルファゼロ」 28 サッカーの戦術を分析「ピッチブレイン」 29 材料の開発にAIが活躍 30 高速道路のひび割れを点検するAI 31 AIが隠れた系外惑星を発見 第4章 AIの未来 1 AIが騙されても人は気がつけない 2 AIのウソ、ディープフェイク 3 AIに求められる公平性 4 「データの活用」と「プライバシーの保護」 5 AIは「適当」がわからない 6 AIは言葉の「本当の意味」を理解していない 7 AIの不安要素「不透明性」と「制御不能性」 8 AIに「倫理観」を持たせるべきか 9 AIは「創造性」を獲得できるのか 10 AIが小説家デビュー 11 AIの進化を予測する 12 「何でもできるAI」とは 13 「何でもできるAI」は作れるのか 14 AIが人類を越える「シンギュラリティ」が到来 15 人はAIの暴走を止められるのか 感 想:ディープラーニングと機械学習の違い 概念的に、機械学習>ディープラーニング 機械学習は、プログラムが、自律的に、カテゴライズする。 ディープラーニング(深層学習)は、より複雑な特徴を理解する事ができる。ディープラーニングは、人間の脳、すなわち、例えばいちごの場合、認識(目)→神経(神経において、情報に重み付けをする)(階層1:色、階層2:縦線・横線、階層3:縦線や横線んどの構造を複合化した特徴を認識)→いちごというように、人間の脳の認識を模して、多層的に認識させることで、いちごをカテゴライズする。 AIは「創造性」をもてるか、それは人類自身が、「創造性」を理解しなければならない。人類が「良い」と評価するものの基準や特徴をAIが理解することで、それを「創造性」とするならば、創造性を持つことができると言える。 AIの進化 能力1 画像を正確に見分けられる 能力2 複数の感覚データを使って特徴を掴む 能力3 動作に関する概念を獲得する 能力4 行動を通じた抽象的な概念を獲得する 能力5 言葉を理解する 能力6 文字や言葉を使って知識や常識を獲得する 2020年前半に、能力3まで獲得 2020年後半に、能力6まで獲得 特化型AIから汎用型AIへ 特化型AI:設計した人間が想定した特定の課題に特化したAI 汎用型AI:想定されていない、未知の課題に対応できるAI 汎用型AIは人間の脳全体の構造を真似た次世代AI 全脳エミュレーション、全脳アーキテクチャ 2030年 汎用型AIが開発 レイ・カールワイツ博士 2029年 人工知能があらゆる分野で人間の能力を越える 2030年代 人間の脳に、脳のニューロンを刺激するチップが埋め込まれる。人間と脳とインターネットが直接接続させる。血球サイズの微小なロボットが人体内に入り、免疫システムを補助する。 2045年 脳と人工知能が融合し、人類の知能が10億倍以上に拡張。知能向上から生まれる技術や社会の変化が予測不可能な状態に。シンギュラリティが発生。