木曜日の子ども
重松 清
KADOKAWA
作品紹介、あらすじ
7年前、旭ヶ丘の中学校で起きた、クラスメイト9人の無差別毒殺事件。結婚を機にその地に移った私は、妻の連れ子である14歳の晴彦との関係をうまく築けずにいた。晴彦は、犯人の上田祐太郎の面影があるらしい。上田が社会に復帰したこの夏、ある噂が流れるーー世界の終わりを見せるため、ウエダサマが降臨した。やがて近所で飼い犬の変死、学校への脅迫が相次ぎ、私と晴彦の距離は縮まらないまま、再び「事件」が起きる。 第一章 事件 第二章 面影 第三章 気配 第四章 最初の事件 第五章 メモ 第六章 噂 第七章 週末 第八章 七年前 第九章 第二の事件 第十章 約束された土地 第十一章 終わりの始まり 第十二章 世界の終わりにたたずむ者 第十三章 愚か者の涙