マリエ
千早 茜
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
コロナ禍下、40歳を前に離婚した桐原まりえは、新たな生き方を模索し始める。直木賞作家が初めて、等身大の主人公で「今」を描く。「これから恋愛できるわね」、年かさのかっこいいマキさんはそう言うが、まりえはすべて自分の自由にできる生活が一番大事でそれを危うくする欲望に呑み込まれたくはない。でも、なにか不安で、なにか取りこぼしている気がする…。そんな折、些細なきっかけと少しの興味から、まりえは結婚相談所に登録する。そこで見聞きする世界は、思いもよらないものだった。切実な「現実」や結婚に対する価値観を次々と突きつけられ、年下の恋人とのあいだでも揺れながら、まりえは考え続ける。
感想やレビュー
10/1読み終わり。予約本待ちの繋ぎで借りたのだけど、もうとてもよかった!私が好きな千早さんの大人女性の心理描写。素晴らしい。40歳手前で旦那に離婚を切り出され応じたマリエ。離婚届を出した後2人で中華を食べる時の気持ちの描写よ…。数ヶ月経って7歳年下の由比くんと出会い、自宅で小麦粉料理を作って食べる関係から、男女の仲になる。でも同時に結婚相談所で婚活もしながら、結婚とは男女とはでもがく。千早さんの食べ物の描写も好き。
恋愛がしたいと旦那に離婚を切り出されたマリエ。 離婚後にお見合いをしたり年下の男の人と付き合ったりして心が揺れ動く様子は面白かった。 最後は年下の彼氏にお見合いがバレて別れそうになったりするが上手くいく予感 地震もあり時代に反映している