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列

中村 文則

講談社

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作品紹介、あらすじ

あらゆるところに、ただ列が溢れているだけだ。何かの競争や比較から離れれば、今度はゆとりや心の平安の、競争や比較が始まることになる。私達はそうやって、互いを常に苦しめ続ける。「君だって、列に並びたいから、並んでたんだろ?」ある動物の研究者である「私」は、いつのまにか「列」に並んでいたー。先が見えず、最後尾も見えない。だれもが互いを疑い、時に軽蔑し、羨んでいる。この現実に生きる私達に、救いは訪れるのだろうか。

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