単純な脳、複雑な「私」
池谷 裕二
講談社
作品紹介、あらすじ
最先端の脳科学を読み解くスリリングな講義。ベストセラー『進化しすぎた脳』の著者が、母校で行った連続講義。私たちがふだん抱く「心」のイメージが最新の研究によって次々と覆されていくー。「一番思い入れがあって、一番好きな本」と著者自らが語る知的興奮に満ちた一冊。
感想やレビュー
面白かった。脳が辻褄を合わせたがるというのはよくある話だけれど、脳のゆらぎやそれが集団を生き残るゆらぎにもなるのだというのがほう、と思った。とくにありの話は印象的だった。2-6-2の法則の話のみをしているのかと思ったら違ったし、揮発性の成分の話はとても納得できた。