祈りの幕が下りる時
東野 圭吾
講談社
作品紹介、あらすじ
明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。シリーズ最大の謎が決着する。吉川英治文学賞受賞作。
感想やレビュー
7/13読み終わり。 借金取りから夜逃げをしたときに、子どもが男を殺してしまったことをきっかけに、父親はその人になりすまし、我が子と離れ、別々の人生を生きていた。毎月決まった橋で、遠くからしか顔を見られない親子。でも、家族の絆は離れていても強い。特に、親が子を思う気持ちは、子が大人になっても変わらない。
2016年 文庫 加賀恭一郎シリーズ シリーズの順をバラバラに 読んでいるけれど.. 前回の本は 加賀さんのお父さん 今回の本は 加賀さんのお母さんと従兄弟 の松宮巡査が出てきた 「越川睦夫」 のアパートで 「押谷道子」 の腐乱死体が見つかる 「浅居博美」(角倉博美) は演出家 「押谷道子」 の小中校の友人 「越川睦夫」 は加賀刑事の母が仙台で 付き合っていたと思われる 「綿部俊一」 と同一人物 「綿部俊一」が「浅居博美」の父 人間関係が複雑で.. 1人に幾つも名前があり..混乱した 犯人の生い立ちや境遇が あまりに可哀想で辛かった 父と娘の心中..のような話 犯罪を犯してしまった 愛情深い人達の苦悩とか.. 可哀想すぎて.. 加賀刑事のお母さんの 気持ちや人生も最後に 手紙で出てきて.. なんとも言えない 悲しい気持ちになった 可哀想すぎてちょっとイヤだった ヒリヒリする悲しい話は あまり頻繁には読みたくない と思った (バッドエンドで メッセージ性強いとか 考えさせられるとか 大人向きと言われるテイの小説 ..疲れるから..読みたくない)