日本人が知らない戦争の話
山下 清海
筑摩書房
作品紹介、あらすじ
アジア・太平洋戦争において、後景に退きがちな大陸や東南アジアでの戦闘。激戦や苛酷な統治が繰り広げられたその場所で暮らす人びとは、当時をどう語り継いでいるのか。そもそも私たちは、かつて日本軍がしたことをどれだけ知っているだろうか。シンガポールにおける大検証と粛清、「戦場にかける橋」で出会った元英兵捕虜、バターン死の行進、帰国できなかった中国残留孤児…。長年アジアに残る戦争の記憶に耳を傾けてきた地理学者が、日本人がけっして忘れてはいけないことを明らかにする。
感想やレビュー
作者のお父さんがビルマで戦かったことをよく話されていた。が、作者はまたかとあまり聞くことはなかった。 大学教授となり、いつか聞かなければと思っているうちにお父さんは亡くなられた。 私もそうだ。大村にいた時の話は、長崎に原爆が落ちた時に上官から外に出るなと言われたらしい。広島のように、長崎に救護に行っていないのである。もっと話しを聞いておけばよかった。