絞め殺しの樹
河崎 秋子
小学館
作品紹介、あらすじ
最果ての地北海道根室で、“多難の道”を歩き続けた女。最注目作家、入魂の大河巨編!
感想やレビュー
ミサエは丁度幸子さんと同い年。その頃の北海道の様子を知る。場所は根室。牛飼の家(吉岡)は元々屯田兵として北海道に入った一家。それを他の家と違うと自慢し、全ての拠り所となっている。ミサエは10歳から其処の養われ人であり使用人。吉岡の一家から酷い扱いを受けるが、苦労の末保健師になり根室に戻る。結婚し娘ができるが10歳で自殺。原因は最後に分かる。離婚した後生まれたのが雄介で吉岡に請われて養子となる。北大を卒業する前に雄介は育ての母親を、吉岡の家から出るように勧め手配し、自由の身にしてあげ。自分は吉岡の家を牛飼で発展させようと決意する
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家に縛られること。出身によって強いたげられること。一昔もふた昔も前の話でしょう。