試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。
尾形真理子
幻冬舎
作品紹介、あらすじ
年下に片思いする文系女子、不倫に悩む美容マニア、元彼の披露宴スピーチを頼まれる広告代理店OL…。恋愛下手な彼女たちが訪れるのは、路地裏のセレクトショップ。不思議な魅力のオーナーと一緒に自分を変える運命の一着を探すうちに、誰もが強がりや諦めを捨て素直な気持ちと向き合っていく。繊細な大人たちの心模様を丁寧に綴った恋物語。
感想やレビュー
短編小説で読みやすかった 読み終わった後ほっこりした気持ちになれた 尾形真理子さん初読みでした^ ^
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5人のワーキングウーマンの5つの恋物語。彼女たちは渋谷区神南にある『Closet』というセレクトショープで交差する。 5人の女性が様々な思いを抱えながらクローゼットの試着室に入って行く。 思い浮かべた『あの人』の為に、オシャレでありたい。綺麗でありたい。可愛いと言われたい。そんな思いを抱きながら鏡の前に立つ経験は1度は誰にもあるはず。 その中で、『可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと。』の章の中の 《感情は年をとらないのかもしれない。対処の仕方が大人になっていくだけで。》という言葉に胸をうたれた。 セレクトショップの店員さんのお客さんとの距離感や洋服を勧める時に望みを汲み取ってなりたい自分になれる様なアイテムを提案してくれる接客がとても読んでいて気持ちが良かった。 そして最後のエピローグが素敵!
短編小説で読みやすかった 読み終わった後ほっこりした気持ちになれた