戦火のオートクチュール
佐野広実
祥伝社
作品紹介、あらすじ
祖母が遺したのは、血に染まったシャネルスーツだった。遺品の謎を解くため、フリーライターの結城真理は疎遠だった母とフランスに赴く。祖母は第二次世界大戦中、外務省一等書記官の娘としてナチ占領下のパリにいた。その足跡を辿ると、驚愕の事実が。歴史上のある人物を巡る謀略が浮かび上がったのだ。約八十年の時を経て、祖母が胸に秘めていた想いが明らかに!
感想やレビュー
ブランドには興味がないが、謎多きココ・シャネルと彼女を絡めた完成度の高い歴史ミステリー。本作は史実を絡めた歴史ミステリーの本質を極めていると感じさせる。