青空の卵
坂木司
東京創元社
作品紹介、あらすじ
僕、坂木司には一風変わった友人がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に連れ出そうと、僕は日夜頑張っている。料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描き出すのか。謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を描いた感動の著者デビュー作。
感想やレビュー
坂木司と鳥井真一の友情探偵達 「行きていく上での幸福は、誰かとわかちあう記憶の豊かさにあると僕は思う」坂木司 祖母の言葉 「優しくしてあげればいいんだよ。困っている人には、声をかけてあげればいい。なに、簡単なことじゃないか。一番近くにいる人からはじめて、まだ手が届くようだったら、もう少し先の人に優しく。そういう風にしいけば、いつか遠くにも届くだろう?」