ナイトガーデン完全版
一穂ミチ
新書館
作品紹介、あらすじ
山の中の一軒家で、祖父とふたり静かに暮らしていた柊。そこへ祖父の元教え子である藤澤和章が、蔵書整理に通ってくるようになる。彼はプロダクトデザイナーで、現在は休業中とのことだった。和章の率直すぎる言動に最初は腹を立てる柊だが、交わす言葉が増えるうち、それが無器用なまでの誠実さゆえと気づく。自分同様心に“とげ”を抱えているらしいことにもー。「ふったらどしゃぶり」スピンオフ、完全版で復活。
感想やレビュー
#ナイトガーデン完全版 #一穂ミチ 2019年再版「ふったらどしゃぶり」スピンオフ 面白かった。ちょっと抜けてて、でも真っ直ぐな受けが可愛い!正統派のBLなので、1作目より断然こちらが好みでした。 柊くんの清々しい空気感が、いいなぁ~て。 攻め/恋をしたくない頭脳明晰クールな28歳 受け/元気な植物大好き青年23歳 大切な人との決別から一年。和章は山里へ移り住み、大学の恩師の手伝いをするため訪れた家で、変わった少年に出会う。良心の呵責に苦しむ和章の乾いた心に、柊の笑顔がしだいに入り込んで…。 田舎って空気が美味しそう。それに冒頭のふたりの出会いから私の心を掴まれてしまった。絵面を妄想すると笑える。 1作目では和章の人柄が読み取れなかったので、実はこんな奴だったのかーと楽しい。ちょっと変な所がいい。美的感覚が普通と違う和章が、きれいでいいなあと心動かされたのは…。 ラストは完璧としか言いようがない。 溺愛攻めも好きでした♥️ 訳アリの柊に真摯に向き合ってくれるおじいちゃんにも、ありがとうって言いたい。
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