花片雪
英田サキ
大洋図書
作品紹介、あらすじ
男好きのきまぐれな母親の下、寂しく育った春日柊也は、大人になる頃には、誰も信じることができず、人を傷つけてばかりの毎日を送っていた。そして、罪を償っていたとき、元ヤクザの椹木恭介と知り合い、ふたりはいつしか恋人とした一緒に暮らすようになっていた。けれど、本物の愛情がどんなものか知らない柊也は、椹木の愛情や信頼を信じたくても信じきれずにいた。そんなとき、柊也はある事件に巻き込まれてしまい…。
感想やレビュー
#たかが恋だろ #愛想尽かし #花弁雪 原作:英田サキ 作画:山田ユギ先生 たかが恋だろシリーズ 再読♥ 『たかが恋だろ』→『愛想尽かし』→続編小説『花弁雪』の順番です。 ★椹木兄貴が刑務所に入る前の物語は「たかが恋だろ」 ★椹木と柊也の馴れ初めから恋人になるまでのお話が「愛想尽くし」 ★小説「花弁雪」は、原作漫画の「愛想尽くし」の主役カップル、椹木と柊也のその後のお話です。 椹木兄貴に惚れ直す!時間とともに、互いへの愛情が深まってゆく過程がとても丁寧に書かれています。 刑務所に入った経験がある人物のラブストーリーって、、シリアス重め?!って思うでしょ。でもこのシリーズは違う。 なんたってラブコメが得意な山田ユギ先生が描くと、漫画は思いやりにあふれている。辛い時もあるけれど、人生は愛し愛されてなんぼ。喜怒哀楽のあるBLはやはり楽しい。 不憫受けの柊弥は、今までの人生が最悪だったせいで、誰も信じない奴だった。でも愛を知り、真っ当に生きようとする姿が生意気だけど凄く可愛い。 椹木兄貴は凄い。 柊也の下手くそな不味いカレーをいつも残さず食べてくれる。 えー、そこ!?と言われるかもしれないけれど、パッと見が強面で淡々と感じられるけれど、真に優しい男の懐は深い。 恋人として、時には親のように厳しく温かく柊也を見守る椹木がカッコ良い。