藍色ちくちく
高森美由紀
中央公論新社
作品紹介、あらすじ
趣味もなく学校でも進路に迷っていた綾。でも「ひし形屋」で、より子先生に南部菱刺しを教わって、世界が一変した!?-「魔女の菱刺し工房」。母が認知症となり、接し方に悩む香織。より子先生と一緒に無心で刺している中、あるアイディアを思いつく。-「ひょうたん」。長らく引き籠もっていたより子の孫・亮平。より子は静かに亮平を見守っていたが…。-「真麻の聴色」。青森の南部菱刺しをテーマに描く、手芸×再生の四篇。
感想やレビュー
⭐️⭐️⭐️ 手仕事は、時代に乗れないパフォーマンスの悪い仕事という感覚と事実がある。それでも人は手仕事の美しさと尊さを知っていて、効率優先の生活送っていても心から排除することはできない。 手仕事なのにたくさん作ろうとしている自分に気がついた。 私も書いてみよう、手仕事のこと。方言が散りばめられた小説を