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旗師・冬狐堂四 瑠璃の契り

旗師・冬狐堂四 瑠璃の契り

北森鴻

徳間書店

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作品紹介、あらすじ

騙し騙されが日常茶飯事の骨董の世界を、一人で生き抜く孤高の骨董商・宇佐見陶子。目利きの命である眼を患った彼女の元に、同業者がわけありの品を持ち込む。それは昭和を代表する作家の逸品でありながら、わずか十ヶ月のうちに三度も返品された和人形だった(「倣雛心中」)。友人の硝子が流した一粒の涙。瑠璃ガラスの切り子碗に隠された秘密とは(表題作)。古美術ミステリー全四篇。

感想やレビュー

北森鴻「旗師 冬狐堂 瑠璃の契り」読了。 3作目同様、今作も短編集。 そしてやはり冬狐堂シリーズは短編の方が好きだなあ。今回は 倣雛心中(ならいびなしんじゅう) 苦い狐 瑠璃の契り 黒髪のクピド の4篇。 陶子が芸術家を目指していた若い頃が描かれたり、プロフェッサーDとの関係性がわかったり 、信頼のおける友人硝子の過去も少しわかったりとまだまだ今後いくらでも続けていけるのではないかと思えるこのシリーズなのだが。今回で最終巻。もう続きが読めないとは寂しいな。他の蓮杖那智のシリーズとかそのほかにもちらりと出てるらしいのでそこで陶子に出会えるのを楽しみにしよう。

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