ナイフ
重松 清
新潮社
作品紹介、あらすじ
「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。僕たちの世界は、かくも脆いものなのか!ミキはワニがいるはずの池を、ぼんやりと眺めた。ダイスケは辛さのあまり、教室で吐いた。子供を守れない不甲斐なさに、父はナイフをぎゅっと握りしめた。失われた小さな幸福はきっと取り戻せる。その闘いは、決して甘くはないけれど。坪田譲治文学賞受賞作。
感想やレビュー
久しぶりに重松清の本を読んだ。短編のほとんどがいじめられてる主人公の物語で、読んでてしんどくなかなか進まなかった。 私はいじめられたことも、いじめたこともある。本の中のように痛めつけたりはしないし、主犯になったこともないけど、いじめる側の気持ちはよくわかる。気に食わない患者に冷たくするのも一種のいじめなんだろうと思う。