どうしても生きてる
朝井リョウ
幻冬舎
作品紹介、あらすじ
死んでしまいたいと思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。(「健やかな論理」)尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が写されているような気がした。(「そんなの痛いに決まってる」)生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。(「籤」)等鬱屈を抱え生きぬく人々の姿を活写した、心が疼く全六編。
感想やレビュー
短編集。自分に甘い怠惰な私には、心にグサグサ来る話ばかりだった。でもまた「頑張ろう」と思えた、最後の「籤」が好き。 万城目さんの解説も良い。