海と月の喫茶店
櫻 いいよ/わみず
小学館
作品紹介、あらすじ
父親と弟との三人暮らしを始めた女子高生の香月は、転校先になじめず孤独な毎日。ある時、隣に座る男子生徒のノートを間違えて開くと、そこにはたくさんのスイーツレシピが。「あの間宮くんが、ケーキ作り?」間宮立海は洗練された男の子。そんな彼の意外な秘密に驚く香月だが…。夜だけ開く喫茶店で、立海とたくさんのデザートを作りながら、祖母と母の手作りおやつを思い出す香月。ホットケーキ、プリン、いちご大福。誰かにおいしいと言ってもらうために。自分の居場所を見つけるためにー。思い出の味は、きっと幸せの味。あたたかい涙を誘う青春ストーリー!
感想やレビュー
立海がかっこよすぎる。香月と同じ悩みを持っているからこそ、香月に協力したのだと思った。立海が無鉄砲で頑固な性格な香月を受け止めていく様に尊敬した。それすらも受け止める包容力が凄まじい。 そして、香月自身も自分の弱みを理解していった。最初は自分の弱みを環境のせいにして、私自身もどかしかったけど、立海やおじいちゃんを通して自分を変えていこうと決心した。まじで感動的。そう考えると、立海の存在はかなり大きかったんだと思った。 香月と立海が仲睦まじくなっていく様も素敵だった。