愚里虎さんの感想、レビュー
愚里虎
さすが乙一さんと言わざるを得ない作品でした。熊になるお父さん、心霊写真に写りたい明るい幽霊、霊道にある屋敷で働く家政婦さんなど、奇想天外なお話ばかりで一瞬で読んでしまいました! 乙一さんの作品はもっと読みたいです。
乙 一
KADOKAWA
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かつて同僚の田淵さん(パートナー)を失った永峰さん。彼は『入れ替える』というコトダマ使い ここでは、世界で100種類のコトダマがあり、『軽い』『読む』『聞く』『燃やす』『化ける』『真似る』などがある。 三笠課長を筆頭にコトダマ使いで構成された警察組織「SWORD」手のひらサイズの物から話を聞くことができる『聞く』心のなかで通じあえる『伝える』息を止めてるときに鋼鉄のようになる『固くなる』などの面々、捕まえるべきは火を自由に扱える『燃やす』のホムラと、対象の重さを軽くする『軽い』の山田 しかし!大どんでん返しで、犯人は三笠課長で、しかも、能力は『真似る』真似るの能力は、相手を殺すことで相手のコトダマの能力を使えるというもの。「過去にイーサンという人が使っていた能力」 ※コトダマは、この世に100個のみ、コトダマ使いが死んだら(殺害も事故死も病死も自死も全て)この世のどこかで誰かがコトダマ使いとなる。 三笠はホムラであった、森嶋さんを殺害した。 永峰と三笠の戦いは続くのか、続かないのか。 感想としては、面白かったけど、いろいろなコトダマ使いが出てきて、事件ごとにSWORDの面々が戦う方がいいなとまんが的な感じで考えていました🤣 でも面白かった。
阿津川 辰海
めちゃくちゃ面白かったです。 第22回このミス大賞受賞作品とのことで、借りて読みました。 実質3日で読み終わりました! 日本人は1人も出てこず、登場人物一覧にも難しいカタカナがたくさん表記されていて覚えきれるかなーと心配していたが、全くの杞憂でした。 物語の人物がまるで生き生きとしていて読みやすかった。 主人公セティはピラミッドの崩落事故で命を落とす。 死体にはナイフで刺されたあとや、下半身が潰されていた。 容疑者は現場にいた二人(ジェドともう一人?) 冥界の裁きを受けるセティ しかし、真実の神マアトから告げられたのは、セティには心臓の1部が欠けている!! 1部がないと、冥界の裁きすら受けられないため、冥界から3日限定で現世に復活する! みんなに驚かれながらも、事件を解いていくセティ そのときピラミッドで先王のミイラが石棺の中から忽然と消える消失事件が発生、、、 セティがラストにマアトに打ち明けた「クレタを愛していた」という真実、そして女性であったことは驚きました、、。 奴隷であるカリ 最後にいろいろとセティ、クレタに協力するところはとってもかっこよかったです。 間違いなく名作でした!!!
白川 尚史
家族の再生と破壊について書かれた作品 お父さんは昔近所のお菓子屋の娘と不倫現場を母と子どもたちに目撃され、以来、家の中に居場所がないお父さん。 母は寺に多大な寄付金をする始末 兄はお金がないが、見栄っ張りで高い車を購入 そんな中、家族の再生を願ってた弟(主人公)の姉が結婚することに。その旦那は超インテリ!! そんな家族の倉庫の中に、東北の神社から盗まれた仏像が見つかった、、、ニュースで知ると、そこの住職は今夜の除夜の鐘までに仏像を返せば不問にすると発表! 車を確保し、東北までの大移動!! 途中でパンクにあうわ、謎の車におそわれるわ、住職には怒られるわ、、、 家族の再生と破壊の物語 なかなかに面白かった作品でした
浅倉 秋成
めちゃめちゃおもしろかった!!! とゆうより、完璧に私好みの話でした! 主人公のネズミくんは、突然茶褐色色の大きな月が見えるようになり、「思い出女」とゆう怪異に襲われるようになる。思い出女は、昔から知ってるような気がすると思い出の中に必ず現れ、少しずつ思い出が最近のものになっていきます。 赤ちゃんのとき、幼稚園、小学校、中学校、、、昨日、今日、さっき!とさっきまできたら、襲われるという何とも気味悪い怪異(都市伝説)です。 思い出女から助けてもらったのが、唐木田探偵事務所 豊後さん、フランさん、バンチさん、ナギさん、アラマタさん、雪華さん、社長、などなどの面々。 怪異を人知れず滅殺する探偵たち。 それぞれ、個性があって、個人武器も様々、この小説で初めて「方天画戟」を知りました。三国志のヒーロー呂布が持っている武器。 みな、それぞれ探偵になった経緯や働く意味があり、いろいろな怪異と戦っていく物語。 花子さんに1人殺られたのはびっくりしましたが、Anotherの不思議な感覚は味わえました。 また続編を読みたくなる!そんなお話でした。 似鳥鶏さんも趣味全開の話と言っていたので、続編に乞うご期待です。 ありがとうございました。
似鳥 鶏