五匹の子豚
アガサ・クリスティー/桑原千恵子
早川書房
感想やレビュー
1943年原書 5匹の子豚はマザーグースの数え歌 〜お母さんが子供に歌ってあげる 遊戯の数え歌〜 ・ポアロ→ 探偵 ・カーラ.ルマルション→ 21歳の美しい女性 目がキラキラしている 〜母が父を殺し叔父夫婦に引き取られ 何不自由なく成長 ・アミアス.クレイル→画家 芸術家 カーラ父 ・カロリン.クレイル→カーラ母 21歳の時父母の遺産と母の手紙を受け取る カーラがポアロに父母の事件の真相依頼 (母の手紙には自分は無罪と書かれていた) ・ジョン.ラタリー→カーラの婚約者 ・モンタギュー.ディブリー卿 ・クエンティン.フォック ・ジョージ.メイヒュー ・ケレイブ.ジョナサン → 弁護士達 ・①フィリップ.ブレイク→株仲介人 アミアスの親友 ・②メレディス.ブレイク→薬草作り ①フィリップの兄 ・③エルサ.グリヤー→アミアス浮気相手 絵のモデル 現ディティシャム卿夫人 〜ポアロから見たら..まだ蕾のうちに霜に 襲われたような花 のような人 一度しかない人生を思うままに 生きた方がいいという"現代流”の 思想の人 英雄崇拝主義者 一方 カロリンクレイルは 平凡な人の中にも 人物を見つけることが出来る女性 ・④アンジェラ.ウォレン →カーラの歳の離れた妹 〜ポアロからみると..不具という引け目を 持っていながら 自信と確信から生まれた 気力.能力のある職業夫人 好ましいとは思っていない この人の 姉夫婦 の話は面白かった ・⑤セシリア.ウィリアムズ先生 →アンジェラの家庭教師 〜ポアロからみると..ヴィクトリア朝時代の 厳しい躾を受けていたため 精神.道徳的に拠り所を持ち 嫉みや不満.後悔等を受け付けない 確固とした自分を持っている 〜大部分の子供は親が世話を焼きすぎる.. ...子供を可愛がり過ぎ 世話を焼きすぎるのです ....親が愛しながら必要以上に構わない 健全なおざなりを実行.. 〜先生のセリフ 「耳が痛いけれど.. ...素敵な人だ」 〜...結婚というものが 大切に扱われなければ 国全体が堕落して 立ち行かなくなります.. ...結婚という結びつきを 非常に重要に考えています.. 〜 「こういう事を言う 年配の女性に会ってみたい..と 心の底から思った」 最後の犯人当てはやっぱり面白かった 直接話に関係はないけれど... 小さい頃身につけた 善悪とか 倫理観 常識 って 一生通しての 羅針盤の様な 役割をしていて 人生の終わりまで 自分を守る鎧の様なものだな.. と思った 子供を大人になるまで育てる 機会が 又あったとしたら (絶対にないだろうけど..) 一番重要な事だと言って 育てたいな.. (個性とか自由とかに 囚われすぎたな..反省..) ....こんな感想が頭に浮かんだ この小説は 凄く面白かった こういう小説を又読みたい