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ともぐい

ともぐい

河崎 秋子

新潮社

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作品紹介、あらすじ

己は人間のなりをした何ものかーー人と獣の理屈なき命の応酬の果てには。明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!

感想やレビュー

山に住む猟師の話。嫌な街に下りては物好きな良家に狩猟で捕った物を売りに行く そこの家の目が見えない良家の旦那の子供をはらんだ陽子と山に住み自分の子供も孕ませ最後は陽子に殺されて死ぬ 明治の時代の変わり目で自然と文明とを行き交う猟師熊爪、熊との戦いや一緒に過ごす犬、そして人間たちの生死。 陽子に殺されても納得して死んでいく熊爪 最後は文明社会の人間たちも戦争や病気で死んでいくのだが熊爪の死は自然の山で起きている獣たちと同じ様に感じる 陽子は何故熊爪を殺したのかはっきり分からなかったが面白くて一気に読み終えた

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