退職刑事(5)
都筑道夫
東京創元社
作品紹介、あらすじ
推理小説を読み、洋楽を聴き、テレビゲームに熱を上げもする。往年の鬼刑事は進取の気象に富み、優遊自得の身になっても飛耳長目ぶりを発揮してやまない。父が靴底を減らしてきただけの刑事ではないと疾うに気づいてはいたが、刑事になってからの私は子孝行をしてもらってばかりー。現在進行形の捜査話が若返りの妙薬になっていると思しき退職刑事が、若かりし頃の事件を語る。
感想やレビュー
¥80-57 小粋な推理短編集 安楽椅子探偵の嚆矢 70年代から80年代の雰囲気があって懐かしく魅力 会話文の軽妙さはできの良い落語のような読みやすさ 都筑道夫の小粋な筆が楽しめる